感謝の言葉と聞いて、思い浮かぶ言葉はなんですか?
日本語を話すなら、
「ありがとう」が浮かぶと思う
ありがとうの言い換えに近いけれど、
「おかげさまで」や「恐縮です」、「お世話になりました」なども感謝の言葉だと思う。
……と、いくつかあげておきながら、
今回は「ありがとう」について書こうと思います。
ありがとうに似ている言葉で、「ありがたい」ってどんなときに使いますか?
忙しくてもご飯を作ってくれるなんて、ありがたいことだなあとか
ありがたいことに、○○のチャンスをいただいたとか、
なんとなくありがたいと聞くと、感謝の言葉の中に"有ることが難しい"という意味合いが強く含まれているように感じます。
漢字では、有難う。と書くように、
日本語の感謝の仕方って、やっぱりいまでも"有ることが難しい程に"、というような意味合いを含んでいる言葉なような気がしました。
ところで、
私はぼちぼちインドネシア語を始めました。
インドネシア語でありがとうは
Terima kashi(テリマ カシ)
と言います。
Terimaは受け取る
kasihは愛情
という意味を持つようで
直訳すると、「愛情を受け取りましたよ。」といった意味で、感謝を伝える言葉として使われているようです。
一つの言葉の語源から見ても、それぞれ国民性が現れているなぁと感じました。
どちらの語源も素晴らしいと思います。
日本は
"有ることが難しいくらい貴重なことが有って、
感謝です。"といった謙虚さを感じさせ、
"愛情の様なお恵みを確かにいただきました。感謝しています。"といった受け取る恩恵に心から喜んでいる表現だといった印象を受けました。
外国語の一例として今回はインドネシア語をあげてみましたが
いろんな外国語を知ろうとすると、
その言葉を話す人の国民性や文化なども自然と知ることができておもしろいなあと、よく思うことがあります。
言葉や土地によって、感謝の言葉の由来は違うのだろうなと思います。
言葉や文化の数だけ、感謝の伝え方はあると思います。
それでも共通して言えることは、
どんな言語にも感謝を表す言葉が存在するということ。
ツナミ、イキガイ、エモジ、ヒバクなど、外国語に変換できずに伝わった言葉があるように、
「いただきます」と「ごちそうさま」に代わる言葉が言語によっては持っていないこともあるように、
ある言語にはある言葉が当てはまらないこともしばしばあるように感じます。
(きっと日本語もまた然り、みたいな。)
それでも私の知る限りでは、感謝を伝える言葉はどの言語も持っている。
そんなこと、話す基本だ。コミュニケーションを取る上で当たり前だ。と言ってしまえばそれまでだが、
日本で生まれた自分にとっては信じ難い酷いことも起きているのが世界なら、簡単に基本や当たり前なんて決められないとわたしは思っている。
世界平和が叶うのがいつになるのかわからなくても、感謝の言葉はどこにでも存在する。そのことに気づけただけで少しだけ希望が見えてきたりした。
そういう意味も含めて、言葉って奥深いなと思う。
大抵のことは思っていることを言葉にしないと伝わりにくいと思うし、
(他の国はどうかわからないし絵やもので伝えてきた文明があることも事実だろうけれど)日本の中世以前の歴史が上流階級の人の生活の史料で大半を占めているのは 文字の普及率が一番の理由だったんだとか。
(って習ったことをすぐ言いたくなっちゃったりして笑)
もちろん絵や図、物のまま伝わったものもあるけれど、やっぱり信憑性も踏まえて、一番伝わる力が強かったツールは文字ということらしいです!
ところで
先程は言葉や文化の数だけそれぞれに由来があるというようなことを書いた。
そんな中、方言や民族の言葉などを話す人が減ってきているそうで、最近では保護し、かつ、話者を増やす取り組みをしているらしい。
この活動をしてこられた背景にはきっと、言葉をまもることで言葉以上のものもまもりたいと思う人が動いてくれていたのかもしれないと思った。
(※調べたわけではないのでわからないですが。)
大袈裟かもしれないけれど
感謝も出来事も、言いたいことも、
言葉や文字にできるときに伝えないといけないなあなんて思ったり。
自分のペースでいいけれど。
こんなふうに、ゆっくり気ままに、本当に言いたいことをこうしてここで誰かに伝えていけたらいいなと思っているのが、実は私の密かな野望だったりもするかもしれない。
ということで
今回も読んでくれて、ありがとうございます✨
ゆりあんわーるどでした。